八名信夫の うまいもん紀行


悪役に似合う花?
かぼちゃの花(東京・赤坂)

大体が、悪役に花は似合わない。
洋画でも、ギャングが箱に入ったユリかバラを贈っても。
開けた途端に、バーン!と爆弾が部屋を吹き飛ばす!とか。
好きな女性に花を贈っても、「こんなもの!」と突っ返されるとか。
悪役と花は、どうも映像(え)にならない。

悪役人生50年になろうとしている俺の花は?と言えば、
それは【かぼちゃの花】だ。
30年近くも、俺を支えてくれているのが、
東京赤坂の花屋さんの【かぼちゃの花】なんだ。

俺は悪役だし、花を贈るような柄ではないが、
それでも、冠婚葬祭、病気見舞い、楽屋見舞いなどなど
そういう時に【かぼちゃの花】のみなさんに
助けて貰っている。

これが、全国どこへ行っても評判が良くて、
「八名さん、あんなに大きくて綺麗な花束、生まれて初めて。
あんまり嬉しいから、写真撮って、お花は近所にも分けてあげた」
「ロビー花、八名さんのが一番綺麗だった。高かったでしょう?」
俺は、その都度、良い気分になっている。
本当は、俺の懐具合に合わせて、【かぼちゃの花】のみなさんが
安くてボリュームのある、季節の花をうまくアレンジして下さっているんだ。

花キューピットとかいうシステムもあるのに、
俺にとって大切な人だろうなと思う所には、
店の人が直接届けて下さっている。
黙ってやって下さっているんだから、本当に俺は幸せ者だ。

「かぼちゃでーす!」
電話をすると、元気なおねえさんが出る。
このおねえさんや社長、スタッフのみなさんが、花の職人。
【かぼちゃの花】の心だ。

「かぼちゃでーす!」
おねえさんの明るい声が聞こえて来ると、
お、今日も店先の花は元気にしているナと、
花たちの様子が目に浮かぶ。

※【かぼちゃの花】のみなさんは、畑のかぼちゃの花にそっくりで
どうしても、花を載せたくて、探していたら。
朝日新聞8月12日に、北海道和寒町(わっさむちょう)のかぼちゃの話が紹介されていた。
嬉しくなって和寒町役場にお願いしたら、
こんなに綺麗な写真を貸して下さった!(親切なみなさんだ!)
和寒町は、かぼちゃの作付面積日本一!
この花は、夏から秋9月にかけて、おいしいかぼちゃになっている。
和寒町のかぼちゃは、栗の味。煮ると、ほくほくと栗のようにおいしい味がするのだそうだ。
旭川市の先に、かぼちゃの町「和寒町」があることも、是非知って欲しい。
和寒町役場

かぼちゃの花
〒107-0052 東京都港区赤坂9-6-42
03-3408-8694


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