八名信夫の うまいもん紀行


ファームも楽しい!
(北海道日本ハムファイターズ 鎌ケ谷球場)

最近の野球人気はすごいナア!
「WBC」だ、ヤレ「交流戦」だと、
球場は超満員のお客様!
稲葉 森本 小谷野 坪井 ダルビッシュ…
好きな選手のユニフォームを着て、手作りの応援メッセージを掲げて。ウエーブをする。
稲葉選手の時は札幌ドームが揺れる。
お客様が全員で野球の試合を楽しんで、参加している。

この、お客様の熱いパワーが、選手たちへの大きな力になっている。
日本ハムは、北海道へ行ってから、みるみるうちに【勝てる】チームになっていった。
50年前の先輩としては、“何が何でも勝つんだ!”
“全員で向かって行く”“粘って攻める。あきらめない”という、
今の日本ハムの試合が楽しみだ。

そして、この先輩たちに追い越せ、追い抜けと
頑張っているのが、鎌ケ谷球場のファームの選手たちだ。
この鎌ケ谷球場が良いんだ!

俺もプロ野球時代は、日本ハムの前身「東映フライヤーズ」のピッチャー。
スター投手が打たれると、その後始末に呼ばれる投手だった。
そのかわり、役目を果たせないと、すぐ2軍に落とされる。
「1軍に必要とされる選手になりたい」と、
プロであれば、誰でもそう思う。

「先輩、鎌ケ谷へちょっと来て、始球式をしてくれませんか?」
後輩に頼まれて、5月4日、鎌ケ谷球場へ出掛けた。
ファームにいる後輩たちに、何かエールを送ることが出来たらと。
始球式は見事にストライク!
「東映フライヤーズ 13番 ヤナ!ストライク!」
昔からのファンのお客様が、大きな声で応援してくれた。嬉しかった!

千葉県鎌ケ谷市。
西船橋駅から車で20分。(野田線鎌ケ谷駅からはバスもある)
住宅地を抜け、梨畑の向こうに球場がある。
4000余人の内外野席。
イベントのある日は、球場の外が楽しい遊園地に変わっている。
子供たちを乗せる電車が走っている。
大きなバルーンがゆれている。
そして、試合前には、子供たちをグランドに招待して、
ホームランバッターのようにべースを走らせたり、
親子でキャッチボールが出来たり、
選手がグランドに出て来て、ハイタッチをして応援してくれる。
マスコットのカビー君が、客席にボールを投げてサービスする!
試合が始まる前から、球場はひとつになっている。

「プレイボール!」
日本ハムファームの選手たちが変わったのに驚いた!
全員で【勝ち】に向かって、闘っている。
「明日は君たちだぞ! 札幌が待ってるぞ!」
太鼓と一緒に励ましのエールが飛ぶ。
応援団は、選手一人一人に応援歌までつくって、気合いを入れてくれる。
その日は、球場始まって以来という4090人! 満員のお客様が、
応援団と一緒に、手拍子に歌にとおおいに楽しんでいた。

鎌ケ谷から、日本ハムの本拠地の札幌は遠い。
ファームの選手は、いつ呼ばれるだろう? このまま呼ばれなかったら?
と、不安に襲われることもあるだろう。
しかし、こんなに明るい、愛情あるお客様がいる。
選手を楽しませよう、自信を持たせようと、動き回っている
球場のスタッフさんたちがいる。
俺も、いつのまにか選手たちの名前と仕事ぶりを覚えてしまった。
あの選手が、1軍の試合に出て来たら、誰よりも大きい声で声援をおくる。
茶の間のテレビの前で。

皆さんも、鎌ケ谷球場へ足を運んで、明日の輝く選手をみつけてやって下さい。

球場の昼食は、お母さんたちの手づくり。
「試合のある時は、70〜80人分もつくるんです」

ファイターズスタジアム(鎌ケ谷球場)
〒273-0118 千葉県鎌ケ谷市中沢459番地
047-446-5586
http://www.fighters.co.jp/farm/


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